イタリアの旅(4)

 

 ベネツィア(ベニス)からフィレンツェへ 

バスに乗り一路フィレンツェに向かう。みんな疲れているので私を含めてすぐに眠ったようだ。ふと目を覚ますと窓から雪が降っているのが見えた。考えてみると今は冬なんだよな。よかったなあ、ベニス観光が終わった後で。

 

次第にひどくなっていく。なんとなく事故でこの山道を踏み外したらどうなるのかな、などと思いながらまた眠ってしまった。ひと山越えて下っていくとだんだん雪のほうも止んで来た。ところで、トイレ休憩は必ずと言っていいほど高速道路を下りたところの休憩所に入るのだ。これには閉口している。高速道路上に有るオートグリルと書いてある所(日本のサービスエリアとほぼ同じと思うが)に止まってくれればなと思うのだけれど、なかなかそうはならない。そしてここで売っているものは他に較べてかなり高い気がする。そして出口の前に会計するところがあり、何も買わないと悪いのかなと気が弱い私は困ってしまう。でも一つだけ良いことがあった。それは日本人相手なので、日本語で書いた料理の仕方が書いてあるレシピが置いてあり、これだけ貰ってきたりした。

 

いよいよ高速を下りてフィレンツ近郊のホテルに午後7時5分に到着(ホテル モデルーノ)鍵を受け取って部屋まで行ったが、鍵が開かない。困っていると、イタリア人が開けてくれた。このホテルの前がコの字の空間があり、その前を道が通っている。その右側の道に出る角に、小さなスーパーがあり、ここで少しの間、買い物をした。いろいろな生活用品があり、ゆっくり見たかったが、食事時間に間に合うようにと、ビールと生ハムそれとクッキーを買った。ビールは0.57ユーロ(60円強)だった。安いなあ。

 

急いで戻ると私たちが一番最後だったので、女性3人組の方といっしょに食事することとなった。東京の方から来た会社の同僚のようだ。私たちから見るとたいへん若い女性たちなんだが、もう30歳くらいらしい、びっくり。海外旅行は慣れているようである。私たちと違って目的をもって来ているようだ。ペンネパスタとチキン、野菜、アイスクリームとかなりの量がでた。昼のイカ墨パスタと大違いだったのでよく覚えている。食事はまあまあと思うが、どこもかしこもサラダに関しては、野菜がただ切ってありこれに自分で塩とオリーブオイル、胡椒、酢を適当にかけて食べるのだがこれではどうもおいしくない。スパゲッティもシンプルな味で、もう少ししつこいものも食べたいな。(贅沢かなあ・・・)

 

(フィレンツェの街)

 

朝バスに乗って出発、バスの運転手さんの計らいで、フィレンツェの街に行く前に、バスで小高い丘の上に登っていった。

ここから街を一望したがなかなか素敵だった。ここで街の写真をとった。それからフィレンツェの街までバスで向かい、街中は観光バス禁止なのだそうで、最初に、みんなで美術館に川に沿って歩いていった。ここを流れる川をアルノ川というようだ。川沿いをわき目も振らずに、けっこう歩いた。添乗員さんが9時半に間に合うよう先頭きって早足で歩いていく。

 

やっと目的の美術館についた。この中庭で絵描きさんが3人、自分の描いた絵を売っていた。値段はほぼ同じくらいだが、おもしろいことに真中の人のところにお客さんたちは集中した。うちも結局その人から色鮮やかな絵を一枚買った。トイレに飾るそうである???。予約してあり、時間になったので、すぐに入ることができた。

 

レオナルドダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロという、私のようなものでさえ聞いたことのある三大画家の絵がここにはある。それだけでなく、他の絵も私にはたいへんすばらしいものに見える。ここで、ゆっくり見たいのだが、なにせいろいろな歴史を語る案内人の後を必死について行かなければならないので、肝心な絵をよく見ることができなかったのは、とても残念なことである。私にとってはブランド品の店に行かされてみるより、よっぽどためにもなるような気がするのだが。

 

今度来ることがあればゆっくりと見に来たいと思う。このあと、ドゥオーモ(大聖堂 )に行った。今までの建物より豪華ということはないが、立派な建物だった。歴史のある建物で、その当時には149mと一番高かったが、現在ではドゥオーモの中で4番目となったようだ。1番目はヴァチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院である。(ここは確かに凄かった。)でもこうすばらしい建物ばかり見ていると感激はするのだが、少々飽きてきた。

 

そして、お決まりのお土産やだ。ほとんど見るものはない。(歩いていた途中の店に寄りたかったなあ。今度は是非来たい)

ここの土産物屋さん、吃驚したのは勝手に外に出られなくなっているのだ。ドアの鍵が自動で閉まり、開けるには店員さんに言わないと開けてもらえない。まあ店の立場からすると、だれでも入られないようにするためとは思うけど、私にとっては、お客が逃げられないようにしているとしか見えない。そうでなければ、内側からは出れるが、外から入れないようにすれば良いのだから。と若干むっときています。そこから歩いてバスに戻ります。ここで、自由行動の人と私たちのようなオプショナルツアーの人が分かれます。こんな店一軒の為に、わざわざみんなが歩いてきて、お土産見てから解散とは。もっと前に分かれて自由行動したかっただろうにと思うのは、私だけでしょうか。

 

そこから少し歩いて、バスに乗り、昼食の中華料理の店に行く。やはり中華というべきか、いろいろな種類のもの(春巻、スープ、チャーハン、野菜炒め、海老チリ、酢豚、杏仁豆腐)がでた。やっといろいろなものに出会えたと言う感じか。特に熱いスープがいい。これまでスープというものがでなかったのでとてもうれしかった。また野菜炒めも何ともおいしかった。でもイタリアで中華とは???

 

 

続く

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