イタリアの旅(2)

 

ホテルの前に到着、ホテルのカギをもらって、自分の部屋に向かいます。やはり荷物はポーターさんが部屋まで運んでくれます。なにか悪いななどと思ってしまうのは私だけでしょうか。この場合チップはいりませんでした。ツアー料金に入っているそうです。

個人旅行の場合は、1ユーロ程度渡すそうです

 

第1日目はホテルRITTERという名前の所に泊まったが、行く前に調べたがなかなかヒットせず、やっとのことで探し当てたが、

やはりそういうホテルであった。自分の部屋に上がるため乗ったエレベーターも調子悪そうにやっと動いていた。またホテル全体があまり綺麗とは言えずイタリア第1日目としては、少しがっかりした。(ただホテルに泊まっていって分かった事だがどこのホテルもあまりよいとは言えず、ここだけが悪いとはいえないのである。)

 

自動販売機が有ったのでとりあえず水を買ったのである(1ユーロ)。何故というと… ここでちょっと説明すると、イタリアでは水はペットボトルで買うもので、添乗員さんによるとイタリアの水は硬水(カルシウムやマグネシウムなど多く含んでいる水で草津温泉の水と思えばよいのかな。)だからだそうだ。胃の丈夫な勇気ある人は飲んでみてくださいと添乗員さんが言っていた。スーパーマーケットでも水をペットボトルで売っているので多分イタリア人もみんなそれを飲んでいると思う。やはり日本っていいなと思った。水はただで好きなだけ飲めるのだから。

 

部屋で少し休憩してから、外に出てみた。ここは街中のホテルなので、道沿いにお店がたくさん並んでいるが、ほとんど閉まっていてすぐに戻ってきた。とりあえず一杯飲みながら上から町並みを眺めていた。やっと寝たのだが目が午前2時に覚めてしまった。それから目をつむってまた起きると午前3時、午前4時と時間が進まないのでまいりました。興奮しているせいだろうか、それとも時差によるものだろいか。とうとう5時半になって起床、6時に散歩にホテルを出た。

 

それにしても暗い。いつ夜が明けるのだろうか(実際8時半頃のようだ)。二人で歩いていくと、バールがあった。まだ開いていないが、中に人が準備していたので、帰りに寄ろうかねと後の楽しみにした。

 

歩いていくと、地下鉄(ガルバルディ駅)の入り口がすぐのところにあった。下に降りて行って見たらそこに売店の店員さん二人と駅員さんのほかに、明らかにイタリア人でない3人がいた。こちらの方をじろじろと見る視線がとても嫌な感じで、添乗員さんのジプシーには注意という言葉を思い出し、これは危ないかなと思いすぐに地上に上がってその場を立ち去った。もう少し歩こうとバスのターミナルと思われるところに出たので、写真を一枚撮った。そろそろホテルの方へ戻ろうと歩いて行き、途中先ほどのバールに立ち寄った。

 

ところでイタリアに行ってすぐに目立つBAR(バール)って何だろうと思って入ったが、これは日本のバーとはまったく違うものであった。

地元密着型の喫茶店のようなもので(ドトールコーヒーのような感じかな?)、人々の憩いの場となっているようである。ミラノにあるバールに入ってカプチーノを頂いたが、カップの中の表面には模様が描かれていて本当に技術を感じた。そしてこれがなんと1.10ユーロ(130円くらい)なのである。二人で飲んでパイを食べてたったの2.90ユーロ、すごく得した気分になった。

 

ちなみに5〜6けんのバールに入ったが腕がよかったのは、最初の店だけでした。こういうことも経験しなければ判らない事ですよね。

そして最初の店に戻りますが、飲んでいるうちに次から次と新しい人がやって来て飲んだらすぐに帰っていく。その着ている服の様子から、新聞屋さんやゴミ収集屋さんらしき人だと思う。何故かというとミラノのホテルに泊まったのだが、朝早く起きてしまい、窓の外をみると日本の3倍はあるトラックにのったゴミの収集屋さんや新聞屋が働いているのを見たからです。だからこの人たちはもしかするとイタリア人ではないのではと思ってしまう。こういう働く人たちが集っているようです。多分なじみの顔なんだろう、お互いに挨拶を交していた。それから立って飲んでいる人が多いのは、いすのチャージ料がとられるからか。と勝手に思ってしまうほど立って飲んでいる人がおおいのである。こんな早くからいろいろな人々が働いているだなあ。そんな人たちの様子をボーとしながら見ているのも失礼だけれど、自分たちが生きていることを実感します。

 

しばらく居てから、ようやくホテルに戻り、食事を取る。久しぶりの余暇を味わっている。ちなみにこの旅行では、ほぼすべて食事付きなので、食べる心配はないのだけれど、今思えばもう少し自由に食べるのも良いかななどと思ってしまう。

 

食事をとってから街に出てみると、すっかり明るくなり、街の全貌が見えてきた。最初の印象よりかなりの繁華街で意外と都会なのである。郵便局や銀行、カメラ屋さん、ブティックその他いろいろ。でも不思議な事に、その中に混じってアパートがたくさんあるのだ。

そこを覗いてみると、入口はあまり大きくない門のようなものがあり、その中を見ると中庭のようなものがあり、その手前には守衛さんが居るような部屋があった。建物はみんなよく似たスタイルだった。多分夜は物騒なので、その門を閉めるだけで、安全が保たれているのだろうと思う。

 

いよいよバスに乗って出発する。ミラノのドゥオーモ(大聖堂)からスカラ座まで、説明を聞きながら、歩いていった。このドゥオーモはたいへん立派で、大理石でおおわれている。写真を撮ってみたので、見て下さい中に入るとステンドグラスの美しさ、絵画のすばらしさ。どれをとっても気に入った。上まで登れるそうだが、案内人がどんどん次から次と進んでいってしまうため無理であった。喜びに浸ることなどできずにどんどんと。このイタリア人(女性)きっと何か用事があって、早く説明終わりたいのかと思ってしまいそう。でも日本語は上手だった。日本に留学でもしたのだろうか。

 

スカラ座まで歩いたが、途中しゃれた商店街のような通りがあり、そこを抜けるとその前にある市庁舎が素敵だった。門番の人に入ってもよいか尋ねるとだめと言われたが、一緒に写真を撮らせてくれた。

 

スカラ座は外から見ると意外とたいした事がないようだが、なかはたいへんすばらしいとのことだ。ぜひ入りたいと思ったが今日は無理なので、今度来たときは必ず観に来たいと思う。この後昼食を食べた。リゾットはまあまあおいしかった。旅行のパンフレットに載っていた、ミラノ風カツレツはあまりたいしたことはなかった。かなり薄いカツで味もイマイチだった。でもそれは安いツアーのせいかも知れないが・・・

 

このミラノにもしゆっくりいることができるなら、きっとバスや徒歩で街を探索することをみなさんにお勧めします。私たちは駆け足で見てきましたが、今度行くときはゆっくりと見たいねと話していたところです。イタリアは決してチャラチャラしているだけのところではありません。クリスチャンでもない私たちがどう見ていけばよいか考えれば考えるほどわからなくなります。ただすばらしいところであることは間違いありません。私は音楽が好きなので、コンサートにもぜひ行きたいと思います。またサッカーもみたいなあ。それと小さなお店などをたくさんまわってどんなものが売っているのか、見てみたい。またやはりドゥオーモにも、もう一度行きたいし、スフォルツェスコ城も行ってみたい。それとレオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館行けなかったのでここは外せないなあ。

 

でも今回の旅行本当に良かったことは、同じツァーで来た人たちと少しずつなかよく成れたことである。いつの食事で誰と話したかはもう忘れてしまったが、本当に楽しく話しながら食べることができた。このあと、ミラノを立ってベネツィア(ベニス)に向かった。

 

途中ベローナという中世の古都に立ち寄ったがここがなかなかすばらしいところで、来てよかったと思う。ロミオとジュリエットの中の愛の告白したとされるバルコニーをみたがやはり建物の中庭にあった。ここをくぐったときに、かみさんにうんがついた。はとが落としたのである。きっとよいことがあるよと慰めた。ホテルに7時頃ついて少ししてから食事をとった。  

 

ホテルパルディオにて     

ベニスといっても、その近くと言うことで、市街地だと思うが、住宅街の中にあるホテルなんだと思う。いつも夜ホテルに着くので真っ暗なのであまり周りの様子がよくわからなかった。でも夕食後、風が吹いて寒かったが外にでた。ホテルの前の道を右に曲がると50mくらいあるいたところに、やはりバールがあった。入る直前で市内循環だと思うバスが止まり、男の人たちが入っていった。中に入ると、同じツァーの女の子二人がそこにいた。挨拶をかわし、カプチーノを頼んだ。たしか奥の方ではピザパイを作っているところがあったと思うが男の人たちは何かを飲みながら、ピザの出来るのを待っていたのだろう。そうこうしている間に今度は、運転手さんや添乗員さんが入ってきた。左奥の方に歩いていった。けっこう広いバールであった。とにかく外にでることはいいことだ。何かが見えてくる。

 

外に出ると運転手が寒さに震えながらタバコを吸っていた。やはり店の中では吸えないのである。本当にタバコを吸う人にとって住みにくい世の中になったものだ。

 

続く

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