イタリアの旅(1)

 

 今回の旅行ではいつもの事であるが、特に何もせず家内がすべて準備した。

家を7:15頃出発し成田に11:00頃到着した。成田の空港ロビーでは中央に免税店が並びよく見えるところに、タバコが置いてあった。ちなみにセブンスターが1600円(1カートン)であった。若い女の子達が安いとさわいでいた。お酒が安く買おうと思ったが重いので断念した。それにしても、飛行機に乗るまでに時間がかかるものだ。売店で私の好きな鮭のとばを買った。千円也。ちょっぴり贅沢をした気分。

飛行機はJAL417便かなり後ろの方の59D, Eであった。今の飛行機は良く出来ていて(乗った事がほとんどないので本当のところよくわからないが?)シート裏側にテレビ画面が有り映画や音楽、ゲームや外の様子を前方や下方に分けてみることなどが簡単にでき、長い海外旅行が飽きないように工夫されている。

 

飛行機に乗ると2度目のせいかあまり緊張もせず、普通の状態で乗る事が出来た。ただ離陸の時、一瞬飛行機が止まったのかなと思った瞬間急に加速が始まり、気がつくと横の窓から見える景色がななめに見えた。地面から離れて昇っていってる実感がする。

上空九千メートルくらいまで昇るとシートベルトを外しても良いサインが出た。少しすると飲み物はいかがですかとスチュワーデスさんがいろいろと運んで来てくれるので、ビールを2回たのみ、さらにウォッカまでもらった。何で割りますかといわれ ???よくわからないので、聞いたら「オレンジジュースなどで割ってはいかがですか」ということで、ジュースで割ったこの飲み物をはじめて飲んでみた。これならば誰でも飲めるようである。

 

 

このあと夕食が運ばれてきたが、少し前の席で洋食が終了してしまい我々のところでは選択できずに和食を食べた。でもまあまあの食事だった。現在6時10分(日本時間で)出発が30分遅れて2時に出発した。ロシア上空を飛んでいる。上空9000m以上のところを時速900km以上のスピードで飛んでいる。道のり約9300kmの旅である。遅れたせいか近道の一番北回りを飛んでいるようである。ミラノ直行便で、現地時間6時過ぎの到着予定。14時出発約12時間でミラノに到着予定。

 

音楽を聴きながら旅を楽しんでいる。会社での忙しさが嘘のようである。結婚してから25年が過ぎたが海外の旅行ができるとは夢のようである。本当に安くなったものである。今回も旅行に来るまで何の下調べもしないで来たが、家内が渡した「るるぶ」という本をみながらイタリアってけっこう馴染みがあるのだなと感じながら読んでいた。さすがに飛行機の中で10時間を超えて座っていると、変になってくる。これが俗にエコノミー症候群かな。まあよく飲み物を飲んだが、「きっといいかもしれない」と思いながら水分をよく取った。たまに、トイレに行く時に、丸窓から下を覗くと色々な風景が目に飛び込んでくる。

 

やっとドイツが見えてくると、近づいた事を実感する。もう少しで着陸する。徐々に高度が下がっていく。無事に着陸できますように。

こういうときだけの神頼み、何とも神様も困っているでしょうが・・・。ミラノの空港に無事降りてみると、自分が思ったより意外と小さな空港ですぐに出口が見える。もうかなり遅い時間に着いたので空港の中のお店などはすべて閉まっていた。

やはりここでも、自分たちの荷物が来るのを待っている時間がやたら長い。ようやく荷物が出始めたのだが、自分で取ろうとすると、添乗員さんはポーターに任せろという。(人の仕事を取るなということのようだ)。見ていると荷台の上に器用に並べ重ねていく。やまにように積まれ次の荷台へと乗せていく。乗客が自分の荷物を心配して見ていると、片言の日本語でアブナイヨと何度もいってるのだが、まったく動ぜずそこに留まっている日本人もかなりなものである。ひまなのだが疲れているせいで、他の荷物が回るところが止まっていたので、そこに腰をおろした。ぽつんと2つばかりの荷物が置き去りになっていた。きっと別の飛行機の荷物が紛れ込んで、違う国に持ち主は行ってしまったのかななどと勝手に想像していたら遠くのほうから2人の男の人がゆっくり歩いてきて、その荷物を運んでいった。

 

やっと全部の荷物が荷台に乗り、私たちもその荷台のあとについてバスのほうへ歩いていった。バスに乗り込むとイタリアの元気のいい運転手さんの「ヴォナセーラ」という挨拶で私たちも挨拶した。みんな少し恥ずかしそうであったがいったん声を出すと大きな返事ができるようになった。バスに乗ってさらに今日泊まるホテルに向かった。道のいたるところでクリスマスのイルミネーションがあり、ちょうどお祭りの終わった後で、店がほとんど閉まっていました。

 

ツアーで仲良くなった人の話では「ミラノの空港のポーターに似てる人がいて、ちょっと嬉しかったです。あ〜〜、イタリアに来たんだな〜! ワクワクしました。今夜はクリスマスイブで、街はキラキラしてます。日本のイルミネーションと比べるとイタリアのそれは光の量は少ないのですが、絶対的にバックの景色が良いのと長い歴史に磨かれた抜群のセンス。それはそれは美しくて、静かだけど品のある豪華さがありましたね。」とのことでした。 

 

続く

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